「ナチュラル除菌消臭スプレー」は有機酸の抗菌力を利用した、効果が長続きする除菌スプレーです。では、その実力はどれほどのものか、一般細菌試験紙を使った検証をしてみました。
◆検証方法
ナチュラル除菌消臭スプレーとエタノール(65%濃度)をそれぞれ試験紙に浸漬させて抗菌試験を行いました。試験紙は一般細菌試験紙を使用しています。
恒温器(37℃)で48時間培養しました。殺菌されない細菌は赤い斑点や帯状となって試験紙に現れます。この工程を5回繰り返しました。
◆結果
※検証を終えた試験紙に真下から光を当てて比較・撮影。
エタノールの試験紙には細菌の増殖(赤茶色の斑点)が見られます。一方、ナチュラル除菌消臭スプレーの試験紙では細菌の増殖は殆ど見られません。
エタノールで処理した直後は、試験紙の細菌は殆ど死滅しているはずです。しかしエタノールは短時間で効果を失う為、ごく僅かな生き残りや試験期間中に新たに付着した細菌の増殖を許したと思われます。
この結果から、抗菌効果を長続きさせたい場合にはナチュラル除菌消臭スプレーがより適している事が分かります。
◆まとめ:エタノールとの上手な使い分けを
今回の抗菌実験ではナチュラル除菌消臭スプレーがエタノールよりも良い結果を出しました。しかし、これはエタノールが劣っている事を意味する物ではありません。
エタノールは安価で、手に入れやすい優秀な殺菌消毒剤です。医療現場や生活の場で長年使われてきた確かな実績があります。
ただ、揮発性が高いために効果が長続きしないという欠点があり、ナチュラル除菌消臭スプレーはその点を巧く補える可能性があると言う事です。
大量の殺菌消毒剤が直ぐに必要な場合や、その場限りの消毒で差し支えない場合にはエタノール。殺菌消毒効果を長続きさせたい、或いはエタノールが使えない場面にはナチュラル除菌消臭スプレー。
それぞれの利点を生かしつつ巧く使い分けることでより良い衛生管理が可能となります。