こんにちは。ライターKです。
私は家事のうち、しなくても困らないことはついつい後回しにしてしまうクセがあり、結果、我が家ではいろいろなものが汚れたままになっています。
プログラマのUさん「ウチにもそういうのモノ、ありますよ」
店長も「我が家にも、実は汚れがたまっているモノがあるんですよ」
そこで、それぞれキッチンから汚れたモノを持ち寄って、汚れ落としをすることになりました。今回は、その1つ目、我が家のやかんです。
ガンコな汚れ落としには過炭酸ペースト
こちらが、そのやかん。
もとは美しいステンレスシルバーで、ぴかぴか輝いていたんですが…
こうして白日のもとのさらすと、ホントにお恥ずかしい。
時々はスチールたわしとクレンザーでゴシゴシしてるのですが、注ぎ口の部分や、持ち手の下部分など、細かなところに特に汚れがこびりついています(ついつい放置)
店長「これは…かなり年季が入った汚れですね。過炭酸ペーストでしっかりやりましょう」
用意するもの:
- 過炭酸ナトリウム … これが汚れを落とします
- 石けん百貨 過炭酸ペーストの素 … 過炭酸ナトリウムをペーストにします
- バット … 混ぜるための容器、あるものでOK
- 刷毛(はけ) … ペーストを塗ります
- 計量スプーン … またはスケール(はかり)。材料を量りやすい方でOK
- だいたい50℃のお湯
あると便利:
- スプレー容器 … ペーストが乾いてきた時に、水かアルカリスプレーを吹きかけます
- ステンレスたわし … 最後のガンコな汚れ落としに
- へら … ペーストを混ぜる時に。スプーンなどで代用可
「カタンサンペーストのもと…? 過炭酸ナトリウムは、前回のQ&A 「よくある質問に公開回答します」で聞きましたが」
「そうです、過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤で、汚れ落としに効き目は抜群です。これをペースト状で塗りやすい形状にするために使うのが過炭酸ペーストの素です。手肌の弱い人は、手袋の使用がオススメです」
確かに、やかんは、形状的にもペーストを塗って置くのがよさそうです。
[基本の分量(比率)]
- 過炭酸ペーストの素 10g(15cc:大さじ1杯)
- 過炭酸ナトリウム 40g(45cc:大さじ4杯)
- だいたい50℃のお湯 20g(20cc:大さじ1 + 1/3杯)
やかんの表面積を考え、今回は倍量作りました。
「材料の割合は、ペーストのゆるさを見ながら、塗りやすさを考えて、多少増減してもらっていいですよ」
まずは、過炭酸ペーストの素にお湯を足し、へらで混ぜます。そこに過炭酸ナトリウムを足すと、ちょっとゆるい粘土のような、泥パックみたいなものが。
「ポイントは、お湯の温度と、手早くすること。お湯の温度が低いと、あまり効果が出ないので、そこは気をつけてくださいね」
これを、刷毛でやかんに塗りつけていきます。
たっぷり塗って…わわ、ぶくぶくと泡みたいなのが出ている!
「過炭酸ペーストが、汚れと反応しているんですね」
途中、表面が乾いてきたら、水か、アルカリスプレーを吹き付けておくと、より効果的です。
アルカリスプレーは、セスキワイドやセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ剤を水に溶かしたもの。乾きかけた表面にスプレーすると、またジュワジュワと、反応しています。
過炭酸ペーストを塗って約40分。一度水洗いしてみます
うーん、まだきれいとは言いがたい。
「汚れが強そうなので、今回はもう一度過炭酸ペーストを作って、さらに塗りましょう」
はい。後でも塗りたい場合、過炭酸ペーストは、初めから2回分作っておいてもいいですか?
「いえ、混ぜるとすぐに反応が始まるので、その都度すぐ使う分だけにしてください」
残念ですが、効果が高い方が大切です。そこで、もう一度作り直し、さらにたっぷりとペーストを塗付けます。
過炭酸ペースト2回目、結果は…
過炭酸ペースト2回目、塗ってからさらに約30分。流しでやかんを洗い流してみると…
最初に比べるとかなり黒ずみが取れたようです。が、さすがに、こびりついた汚れがまだ残っています。
「ここは、スチールたわしでこすってみましょう」
ということで、ゴシゴシ。
そして、洗い終えました。
Before
After
新品同様、とまではいきませんが、やかんにこびりついていた焦げた部分やベトベト汚れが落ちて、ピカピカした面が現れてきました。撮影者の影が映りこんでいるくらいにキレイになりました。
まだ注ぎ口の間や取っ手の細かいところなどに焦げが残っていますが、私としては、これでも十分です。
広い面がピカピカになると印象がかなり違ってみえますね。
「年季が入った汚れだけに、短時間で落とすのは難しいですね。特に汚れのたまっているところは、この過炭酸ペースト作業をして、入り組んだところは少し根気よくスチールたわしで磨くと、もっとキレイになると思います」
ありがとうございます。これでも十分美しいです。まぶしい!
注ぎ口や取っ手の周りも、ずいぶんキレイになりました。
比べるとよく分かります。
持ち帰ったやかんは、我が家のキッチンで、お茶やコーヒーの湯沸かしに毎日働きつつ、こんな風に、こざっぱりとおさまっています。
次は、できるだけ汚れをためないで、過炭酸ペースト作戦をやってみよう、と思う仕上がりになりました。