入浴剤は、配合成分によって色々な種類があります。
重曹や炭酸ナトリウムなどの「無機塩類系」
まずは「無機塩類系」。炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)、塩化ナトリウム(食塩)などが主成分の製品です。
塩類は肌表面のタンパク質と結合して膜を作るので湯冷めしにくく、冬や冷え性の人にはぴったり。重曹や炭酸ナトリウムは皮脂を乳化して洗い流す働きもあります。
シュワッと泡立つ「炭酸ガス系」
「炭酸ガス系」はシュワッと発泡するタイプが有名。湯に溶けた炭酸ガスが皮膚に吸収されて血管を広げ、血流が増えることで新陳代謝を高めます。
お湯からガスが抜けると効果が薄れるので、溶かしたら2時間以内に入浴するようにしましょう。
手作りもできます
草木のチカラを貰う「薬用植物系」
「薬用植物系」は植物の薬効を利用したもの。冬至のゆず湯や5月の菖蒲湯もこれですね。
配合成分によって効果は様々なので、自分にあった製品を選ぶようにします。
「酵素系」や「清涼系」なども
タンパク質分解酵素などを配合したものは「酵素系」。肌の汚れを酵素の働きで無理なく取りのぞきます。
「清涼系」はメントールを配合して湯上がりにひんやり感を出し、炭酸水素ナトリウム(重曹)で肌をサッパリさせます。夏向きの商品ですね。
お肌潤う「スキンケア系」
乾燥の季節に人気なのは「スキンケア系」。セラミド、米発酵エキスなどの保湿成分や、スキンケア効果のあるオイルが配合されたタイプです。
湯でふやけた角質は各種有効成分が浸透しやすく、オイルがまんべんなく体を覆うことで肌の乾燥や、乾燥が原因の痒みなどを和らげることができます。
様々な行事で疲れが溜まりがちな12月。入浴剤などを利用して上手に疲れを取り、1年を笑顔で締めくくりたいですね。
※過去のメールマガジン掲載のコラムを再掲しています。一部加筆修正しています。