アルカリ剤には界面活性剤が含まれていないのに、どうして油汚れ(脂汚れ)が落ちるの?

濯ぎが1回でいいので、軽い汚れには手軽な「アルカリ洗濯」。界面活性剤が含まれていないのに、なぜ汚れが落ちるのでしょう?

今回はそんなお話です。

◎アルカリは油脂を乳化する

油脂の成分である脂肪酸はアルカリで乳化されて溶けるという性質があります。アルカリ剤が脂肪酸に働きかけて一種の石鹸に変えてしまうためです。

石鹸になった汚れは水と馴染みやすくなり、それまでくっついていた所から離れて洗い流されてゆきます。

◎アルカリはタンパク質を分解する

アルカリはタンパク質を分解し溶かす働きもあります。その為、脂肪酸やタンパク質、油脂が混ざり合った皮脂や垢の汚れを洗い流すのにも効果があるのです。

また、台所のベタベタする汚れも、油脂と脂肪酸が混じりあっていることが多いので、アルカリ剤で落とすことができるのです。

ちょっと着ただけのTシャツや、子どもがおねしょをしたシーツ等、数時間の事前浸け置きが必要ではあるものの、軽い汚れにはアルカリ洗濯がお勧めです。また、部分洗いが必要な汚れには、固形石けんなどを塗り付けて予洗いをしておくと安心です。

それぞれのアルカリ剤の使用量の目安をご紹介します。参考にしてくださいね。

炭酸ソーダでの洗濯

▼水30Lに対して炭酸ソーダ小さじ1~大さじ半分(約8g)

炭酸ソーダでのお洗濯方法はこちら

セスキ炭酸ソーダでの洗濯

▼水30Lに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ2~大さじ1(約20g)

セスキ炭酸ソーダでのお洗濯方法はこちら

過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)での洗濯

▼水30Lに対して過炭酸ナトリウム大さじ2(約30g)

過炭酸ナトリウム(セスキ炭酸ソーダ)でのお洗濯方法はこちら

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