残り汁や油の処理、臭い対策に「赤松のおがくず」

きっかけは「めんどくさい…」

家庭用浄化槽を使っていることもあり、排水の汚れにはかなり気を遣います。おかずの残り汁や廃油などはぼろ布や新聞紙に吸い取らせていました。

でも、これ、結構面倒なんですね。ぼろ布は切る手間がいるし、新聞紙は小さくちぎったり、よく揉んだりしないと吸収力がいまひとつ。

パッと振りかけサッと吸収。お値段お手頃エコ素材。そんなアイテム欲しいな、でもそんな都合の良いものあるかなと、ずっと考えていました。

そんなとき、おがくずが駅や飲食店での吐瀉物処理に役立っているとの情報が。そんなハードなお仕事ができるなら家庭での残り汁処理など余裕では、と思いました。

想像通りの吸収力

早速経木でお世話になっている秋葉木工所さんに相談。サンプルとして分けていただいたのですが、これが大正解。

料理の汁や油、魚焼きグリルのトレイに残った水に振り入れると、「これまでの苦労は何だったんだろう」というくらい速やかに吸いとってくれます。

カレーやあんかけなどのお皿をきれいにするのにも大活躍。この類のソースはドロッとしているのでぼろ布のみではなかなか拭いきれないんですね。

そこにおがくずを振りかけるとソフトなスクラブ効果で粘っこいソースもしっかりキャッチできるんです。

臭い対策

ゴミ箱の消臭にも思った以上に効きました。臭いが出たらひと掴みくらい振りかけるのですが、かなり即効性がありますよ。

あと、臭いが軽くなるのとは別に、臭いの質が変わるような感じもあります。「腐敗」から「発酵」に変わるような。

タンパク質系の残飯などいかにも臭いそうなものは、捨てる前に十分におがくずをまぶしてから反故紙で包んで捨てます。ゴミ箱にビニール袋をセットするとき、あらかじめひとつかみ入れておくのもよいですよ。

旅行に出るのにゴミ出しのタイミングが合わないどうしよう…というようなときも、おがくずを多めに振りかけておくと帰ってきたときの臭いが大分違いました。

保管方法など

いつも3つくらいまとめ買いするので、大きな密閉容器に移し替えて保管します。ポリ袋のままだと、破れたときが面倒なので。

カビ防止のために乾燥剤を入れると安心ですね。そこから、900mlくらい入る円筒形のプラスチック容器に小分けして使っています。

おまけ

おがくずコンポストという物があるそうで、じゃあ室内用ミニコンポストができないかと思いました。2リットルくらい入るケースにおがくずを入れ、野菜の切りくずや焼き魚の骨などを投入し続けて数日間。

結果、ゴミは割と順調に分解されたのですが、小バエが沢山寄ってきてしまいました。仕方なく断念し、そのおがくずは庭の隅に捨てました。

その後しばらく経ってふと見ると、庭のカバープランツがおがくずに向かってものすごい勢いで伸びています。明らかに「こっちに美味しい物がある」と分かっている感じ。

無事おがくずエリアを覆いつくしたカバープランツは、そのほかのエリアのものより格段に良い色つやをしていました。

おがくずの可能性って、実はとても大きいのかも…と感じさせるできごとでした。

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